易占

易占 · 六爻金銭卦

三枚の銅銭を六回投げ、下から上へ六爻を重ねて本卦を得ます。老陽・老陰は動爻となり、動爻が変わって変卦が生じます。卦名・卦象・卦辞・爻辞を併せて示します。

本ページは『周易』通行本(王弼注本)の経文に基づいて作られたデジタル占筮ツールです。文化的な体験と自省のための参考にとどまり、運命の断定や医療・法律・投資に関する助言を一切与えるものではありません。

占筮は「誠」を重んじ、一事一占がよいとされます。問いが具体的なほど、卦辞・爻辞と照らし合わせて自省しやすくなります。

立卦

問いたい事を心に念じ、「三枚の銅銭を投げる」を押してください。三枚の銅銭が同時に回り、一爻を記録します。初爻(下)から六回続けて投げ、六爻がそろうと一卦となり、本卦・動爻・変卦が表示されます。

古銭は片面に銭文が鋳られていて「字」、文の無い面を「背」と呼びます。古法では背を陽、字を陰とし、背=3、字=2とします。三背は老陽、三字は老陰で、いずれも動爻となります。

本ツールは『周易』通行本の経文に基づき、無作為に立卦するものです。文化的な体験と自省のための参考にとどまり、運命の断定や専門的な助言を一切与えるものではありません。

周易・六爻金銭卦について

『周易』は中国最古の経典の一つで、もとは卜筮の書でしたが、のちに孔子や歴代の易学者によって説き明かされ、「群経の首」と称されるようになりました。本ツールが再現するのは、最も簡便な立卦法である六爻金銭卦(「銅銭課」ともいいます)で、六十四卦の卦辞と爻辞を併せて示します。

一、六爻金銭卦とは

古法は蓍草(めどぎ)を用いた「大衍の数」の手順で立卦するため、きわめて煩雑でした。後世はこれを簡略化し、三枚の銅銭を六回投げる法としたので「金銭卦」と呼びます。銅銭は片面に年号の銭文が鋳られていて「字」(文のある面)、もう片面は文がなく「背」(幕、文の無い面)といいます。古法では背を陽、字を陰とし、三枚を投げてその背と字の数を数え、一爻の陰陽と「動・静」を定めます。

  • 三背(三陽) → 老陽(数は九、動爻、卦画は「○」)
  • 二背一字 → 少陰(数は八、静)
  • 一背二字 → 少陽(数は七、静)
  • 三字(三陰) → 老陰(数は六、動爻、卦画は「×」)

下から上へ六回投げ、順に「初・二・三・四・五・上」の六爻を得て、一卦すなわち本卦が成ります。

二、卦の成り立ち:八卦と六十四卦

六爻のうち、下の三爻が「下卦」、上の三爻が「上卦」で、それぞれ八経卦の一つです。

  • 乾☰(天)、兌☱(沢)、離☲(火)、震☳(雷)
  • 巽☴(風)、坎☵(水)、艮☶(山)、坤☷(地)

上下の二卦を重ねると六十四卦(文王八卦の順に番号を付す)が得られます。本ツールは各卦について卦辞(『周易』原文の卦全体に対する判断)と六本の爻辞(各爻の説明)を示し、理解の助けとして一句の口語大意を添えています。

三、本卦・動爻・変卦:「変化」とは何か

投げ出された六爻のうち、老陽と老陰が「動爻」です。動爻は「物極まれば必ず反る」の理により転化します。すなわち老陽は陰に、老陰は陽に変わります。本卦の動爻を一つずつ変えると、別の卦すなわち変卦(之卦ともいいます)が得られます。

  • 本卦:事柄の現在の状態と格局を表します。
  • 動爻:変化の要点であり、その爻辞が判断の中核となることが多いものです。
  • 変卦:事柄が向かう先と結果を表します。

六爻すべてが静(動爻なし)であれば変卦はなく、本卦の卦辞によって直接判断します。

四、どのように読むか

  1. まず本卦の卦辞を見る:現在の状況の全体的な性質(吉・凶・悔・吝)をつかみます。
  2. 次に動爻の爻辞を見る:動爻があれば、その爻辞を一つずつ参照します。具体的な戒めが述べられていることが多いものです。
  3. さらに変卦の卦辞を見る:変卦は事の行方を示すので、本卦と対照し、始と終として読みます。
  4. 静卦は本卦だけを見る:動爻がなければ事は動きにくく、本卦の卦辞に集中すれば足ります。

伝統的な断卦には「互卦」「錯卦」「綜卦」などの参照法もありますが、本ツールは簡略にし、本卦 → 動爻 → 変卦という主線のみを示します。

五、心構え

『易』に曰く、「君子は居れば則ち其の象を観て其の辞を玩び、動けば則ち其の変を観て其の占を玩ぶ」。古の君子は『易』によって身を修め、勢いを察し、疑いを決したのであって、僥倖を求めたのではありません。占筮は誠と静を重んじます。卦を得たあとは、みずからに問い返し、情理を量るべきです。卦象によって自らの判断と行動を置き換えてはならず、まして医療・法律・投資などの専門的な意思決定に用いてはなりません。

よくある質問

このツールは当たりますか。運命の断定に使えますか。
いいえ。『周易』の経文に基づいて無作為に立卦するツールで、伝統的な占筮文化を体験し自省を促すためのものです。卦は運命の断定や医療・法律・投資の助言にはなりません。重要な決定は理性と専門家の意見に従ってください。
なぜ「背」が陽で「字」が陰なのですか。6・7・8・9 はどこから来るのですか。
古い銅銭は片面に銭文が鋳られていて「字」(面)、もう片面は文がなく「背」(幕)といいます。古法では背を陽、字を陰とし、背(陽)を三、字(陰)を二と数えます。三枚を同時に投げると、三背は合計九で老陽、三字は合計六で老陰、二背一字は合計八で少陰、一背二字は合計七で少陽となります。九と六が「動」、七と八が「静」です。
動爻とは何ですか。なぜ爻が「変わる」のですか。
老陽(九)と老陰(六)は極に達しており、「物極まれば必ず反る」の理により転化します。老陽は陰に、老陰は陽に変わり、これらの爻が動爻です。動爻が変わると本卦から新たな卦すなわち変卦が生じ、事の向かう先を示します。
動爻のない卦(静卦)はどう読めばよいですか。
六爻すべてが静なら変化の兆しはなく、本卦の卦辞を主として判断します。事態は比較的安定しており、変卦を参照する必要はありません。
卦辞・爻辞が漢文で読めません。
本ツールは各卦の卦辞の下に一句の口語「大意」を添えています。爻辞は経文のまま残していますので、読み方の参考(本卦は現在、動爻は要点、変卦は向かう先)とあわせて理解するか、注釈書を参照してください。