これは何か
梅花易数は宋代の邵雍(邵康節)に伝えられたとされ、『梅花易数』一書に収められています。六爻筮法との最大の違いは、銅銭を用いず、偶然にも頼らないことです。数として取れる現象なら何でも起卦できます——目にした数字、耳にした音、そのときの時辰、さらには文字数に至るまで。
邵雍が梅を眺めていると、二羽の雀が枝を争って地上に落ちました。これにより起卦して予測したところ、翌日には花を折ろうとした娘がけがをしたといいます。「梅花易数」の名はここに由来します。
先天八卦の数
梅花易数が用いるのは先天八卦の数です(後天八卦の方位数とは異なります)。
| 数 |
卦 |
自然 |
五行 |
| 1 |
乾 |
天 |
金 |
| 2 |
兌 |
沢 |
金 |
| 3 |
離 |
火 |
火 |
| 4 |
震 |
雷 |
木 |
| 5 |
巽 |
風 |
木 |
| 6 |
坎 |
水 |
水 |
| 7 |
艮 |
山 |
土 |
| 8 |
坤 |
地 |
土 |
数字起卦の計算法
二つの数 a(上卦)・b(下卦)が与えられたとき:
- 上卦 = a を 8 で割った余り(割り切れる場合は 8)。上の表に対応させます。
- 下卦 = b を 8 で割った余り(割り切れる場合は 8)。
- 動爻 = (a + b) を 6 で割った余り(割り切れる場合は 6)。初爻から上へ数えます。
- 六爻を下から上へ並べます。下卦の三爻が下、上卦の三爻が上となり、これが本卦です。
三つの卦がそれぞれ示すもの
- 本卦:事の現状。「今はどのような局面か」を問います。
- 互卦:本卦から初爻と上爻を除き、中間の四爻を組み直したもの(二・三・四爻が下卦、三・四・五爻が上卦)。事の過程と内情を示します。
- 変卦:動爻の陰陽を入れ替えた卦。事の結果と向かう先を示します。
体用の定め方
動爻がどちらの経卦に落ちるかで、そちらが用卦になります。もう一方、動爻のないほうが体卦です。
- 体卦 = 占う人(あなた)
- 用卦 = 相手、環境、事そのもの
次に、二つの卦の五行の生剋を見ます。
| 関係 |
判断 |
やさしい言い方 |
| 用生体 |
吉 |
外からの助けがあり、流れに乗るだけでよい |
| 用剋体 |
凶 |
圧力は外にあり、守りに徹する |
| 体生用 |
耗 |
あなたが差し出しており、負担は大きい |
| 体剋用 |
成 |
労力は要するが、自分の手で収められる |
| 体用比和 |
順 |
内外が一致し、抵抗は最も小さい |
卦気の旺衰
同じ体用の関係でも、季節によって力の強さは異なります。体卦の五行と時令の関係は五等級に分かれます。
旺(当令)> 相(時令に生じられる)> 休(気が過ぎた)> 囚(時令に囚われる)> 死(時令に剋される)
例えば春は、木が旺、火が相、水が休、金が囚、土が死です。体卦が木なら春に占うと特に力がありますが、体卦が土なら春に占うときは控えめに見積もるべきです。
よくある誤解
- 梅花易数は銅銭を投げるもの:違います。梅花易数ならではの特色は「数を取る」ことであって「偶然を投じる」ことではなく、どんな数でも卦になります。
- 変卦が最終的な答え:違います。変卦は向かう先、本卦は現状、互卦は過程を見るもので、三つを併せ読みます。
- 凶卦なら手遅れ:違います。卦が示すのは情勢であり、人の努力と判断はつねに卦の外にあります。