NPV計算機

無料のオンラインNPV(正味現在価値)計算機。キャッシュフロー、割引率、複利頻度を入力すれば、NPV、流入/流出の現在価値、収益性指数(PI)、受入/拒否の判定が得られます。

将来のキャッシュフローを今のお金に割り引く。 初期投資(任意)と各期のキャッシュフローを入力し、年率と複利頻度を設定すれば、NPV、流入/流出の現在価値、収益性指数(PI)、受入/拒否の判定を算出します。

正味現在価値 (NPV)
流入の現在価値
流出の現在価値
収益性指数 (PI)
判定

正味現在価値の基礎

NPVとは?

正味現在価値(NPV)は、各期のキャッシュフローを選んだ割引率で現在価値に割り引き、合算したものです。NPV > 0 はプロジェクトが必要収益率以上の価値を創出、< 0 は価値を毀損することを意味します。

\[ NPV = \sum \frac{CF_t}{(1 + r)^{t}} \]

\(CF_t\) は期\(t\)のキャッシュフロー(\(CF_0\) は通常初期投資で割引かない)、\(r\) は期間あたり割引率。

なぜ割り引くのか?

今日の1円は明日の1円より価値が高い:

  1. 今日の1円は投資してリターンを生める。
  2. インフレが明日の購買力を目減りさせる。
  3. 将来のキャッシュフローには不確実性がある。

割引率rは時間価値(無リスク金利)とプロジェクト・リスクの両方を反映すべきです。

計算例

プロジェクトは本日10,000円投資し、今後3年間で3,000円/4,200円/6,800円を回収するとします。割引率10%(年複利):

\[ NPV = -10000 + \frac{3000}{1.1} + \frac{4200}{1.1^{2}} + \frac{6800}{1.1^{3}} = -10000 + 2727.27 + 3471.07 + 5104.59 \approx \text{1,302.93 円} \]

NPV > 0 → 10%のハードルレートで受入。

割引率の選び方

  • 資本コスト:企業プロジェクトにはWACCが標準。
  • 必要収益率:投資家は12-15%のハードルレートを часто 使用。
  • リスク調整率:高リスク案件はより高いレートが必要。

低すぎる割引率はダメ案件を良く見せ、高すぎる割引場は良案件を悪く見せます。根拠を持って選びましょう。

収益性指数(PI)

投資1円あたりの創出された現在価値:

\[ PI = \frac{\text{流入の現在価値}}{|\text{流出の現在価値}|} \]

  • PI > 1:価値を創出。
  • PI < 1:価値を毀損。
  • PI = 1:NPV=0(損益分岐)。

規模の異なるプロジェクトを比較する際に特に有用です。

複利頻度

年率から期間あたり利率への変換:

\[ \text{期間利率} = \frac{\text{年率}}{\text{複利頻度}} \]

10%年率を月複利にすると月0.833%。複利頻度が高いほど実効年率は上がります。

NPV vs. IRR

  • NPV:創出価値を金額で測り、選んだ割引率に依存する。
  • IRR:NPV=0とする割引率で、外部の割引率に依存しない。

資本予算では、価値を直接測るNPVが主に推奨されます。IRRはクイック選別やコミュニケーションに適します。

限界

  • NPVは割引率に敏感で、小さな変化で受入/拒否が反転し得る。
  • 中間キャッシュフローを割引率で再投資できると仮定している。
  • キャッシュフロー予測の精度に依存する。

ツールについて

NPVは選択した割引率と頻度で各期キャッシュフローを割り引いて合算。流入(正のPV)と流出(負のPVの絶対値)から収益性指数を算出。チャートはChart.js(MIT)で描画——緑=正のCF、赤=負のCF、琥珀線=各期現在価値。琥珀線が赤の流出PVを上回り累計がプラスに転じる時点が価値創出の開始です。

オープンソースライセンス:NPV計算は本ツール独自実装。チャートはChart.js by Chart.js contributors(MIT)をローカルで使用。

よくある質問

割引率はどう選ぶ?
企業プロジェクトはWACC、個人投資は同等のリスクで得られる代替リターン(中低リスクならインデックスファンドなど)。高リスク案件はより高い割引率を。
複利頻度を変えるとNPVが変わる理由は?
10%の名目年率を月や日に分割すると実効年率が上昇します。実際のキャッシュフロー到達頻度に合わせて選んでください(債券なら半年が標準)。
収益性指数は何を意味する?
PI = 流入PV ÷ |流出PV|。PI=1.4は投資1円あたり1.40円の現在価値が戻るという意味。規模の異なるプロジェクトの順位付けに特に有用です。
IRRで計算したNPVがほぼゼロなのは?
IRRの定義がまさに『NPV=0とする割引率』。IRR計算機でIRRを求め、その値を本ツールの割引率に入れればNPV ≒ 0 になるはずです。
初期投資は別入力?
どちらでもOK。本ツールは『初期投資』を期0(割引なし)、リストを期1,2,3…として扱います。リストに統一したい場合は『初期投資』を0にしてリスト先頭に負の投資額を入れてください。
NPVがちょうどゼロの場合は?
損益分岐。プロジェクトのリターンが割引率と一致。数学的には中立で、戦略的要素も考慮して判断します。
資本予算でNPVがIRRより推奨される理由は?
NPVは創出価値を直接測定でき、プロジェクト間で合算可能。IRRは複数符号変化時に破綻し、再投資仮定が非現実的で規模を無視しがち。プロはIRRをスクリーニング、NPVを決定指標として使うのが一般的です。