Lorem Ipsum ジェネレーター

段落・文・単語の単位で Lorem Ipsum のダミーテキストを生成します。HTML の段落タグ、定番の書き出し、単語数と文字数のリアルタイム表示に対応。すべてブラウザー内で動作します。

本文らしく見えて、読まれてしまわない埋め草テキスト。 段落・文・単語から生成単位を選び、数量を指定して、そのままモックアップに貼り付けられます。HTML を有効にすると各ブロックが段落タグで囲まれ、定番の書き出しを残せばダミーだと一目で分かります。

デザイナーが今も無意味なラテン語を使う理由

ウェブより古い組版の習慣

この文章は紀元前 45 年のキケロ『善と悪の究極について』の一節が崩れたものです。16 世紀のある印刷業者が活字見本を作るために並べ替え、その壊れた版のほうが本来の目的より長く生き残りました。1960 年代には Letraset の転写シートで、1980 年代には DTP ソフトのサンプルとして広まり、組版ソフトを触ったことのある人にはおなじみの状態でウェブへ到達しました。

生き残った理由は懐古趣味ではありません。文字の出現分布と語長のリズムが英語をはじめとするラテン文字言語に十分近く、一段落が占める面積に現実味があります。それでいて画面を一瞥した人には意味を成しません。この両立を意図的に再現するのは、驚くほど難しいのです。

ダミーテキストはレビューのための道具

無意味な文章を使う本当の理由は、レビューを守ることにあります。未完成のレイアウトに仕上がった原稿を流し込むと、議論は数分で文言の話に逸れます。行長も垂直リズムも、見出しと画像の衝突も誰も指摘しません。言葉のほうがグリッドより面白いからです。

意味のない文章はその邪魔を取り除きます。参加者が見るのは形・太さ・余白であり、それこそレイアウトレビューが評価すべき対象です。さらに、実原稿が隠してしまう構造上の前提もあらわになります。九語の短い見出しを前提に設計したカードは、四十語を渡された瞬間に目に見えて崩れます。ダミーテキストはその失敗を本番前に見せてくれます。

使うべきでない場面

内容の「かたち」自体が意味を担う場所では、ダミーテキストは役に立ちません。料金表、ナビゲーションのラベル、フォームのエラー、空状態はいずれも現実的な文字列を必要とします。素早く正確に読まれることが役割だからです。そこをラテン語で埋めると、完成して見えるのに実データが来た途端に破綻する設計ができあがります。

リリース間際には現実的なリスクにもなります。Lorem Ipsum が公開ページに残る事故は繰り返し起きており、検索エンジンに拾われ、利用者にスクリーンショットを撮られます。幸い語彙が特徴的なので対策は簡単です。CI でテンプレート内の "lorem" を検索し、見つかればビルドを失敗させましょう。生成した文章は撤去期限つきの足場であって、コンテンツではありません。

オープンソースに関する注記:バニラ JavaScript で実装。サードパーティライブラリは使用していません。

よくある質問

Lorem Ipsum は本物のラテン語ですか?
厳密には違います。キケロに由来しますが数世紀前に意図的に崩されており、語形はラテン語風でも文章全体としては意味を持ちません。
「テキストテキスト」の繰り返しでは駄目ですか?
同じ語の繰り返しは語長と改行が不自然になり、レビューしたレイアウトと公開するレイアウトが一致しません。変化のあるダミーのほうが実際の本文に近づきます。
どれくらい生成すればよいですか?
空間を埋めるのではなく、実際の文量に合わせてください。本番でおよそ四十語なら四十語を生成します。一ページ分ではありません。
HTML オプションは何をしますか?
各ブロックを段落タグで囲みます。テンプレートや CMS のリッチテキスト欄へ、タグを手で足さずにそのまま貼り付けられます。
なぜ毎回同じ文で始まるのですか?
定番の書き出しがあると、レビュー担当者がダミーだと即座に判別できます。完全にランダムな文章が欲しい場合はオプションを外してください。
Lorem Ipsum が公開されると SEO に影響しますか?
影響します。無意味な内容にクロール予算を使わせ、未完成の印象を与えます。CI で "lorem" を検査し、公開前にビルドを失敗させるのが確実です。